不良リーダーの懸命なる愛

妖艶

霧島くんの目が妖しく光った!!






その瞬間!






「え?……ん!」




霧島くんは強引に私の顎に手を添えて上に向かせると、
唇を塞いできた!




「っ!!んん!」




この前とは違うキス。



彼の熱い思いがそのままぶつけられている感じ…!



柔らかく唇を食まれて、


全てを霧島くんにのみこまれそうで!!



私はたまらなくなって彼の胸に手をつく!





すると……。






ガシャン!!






!!!




両手が金網に押し当てられて、霧島くんの手で縫い止められてしまうっ!!





う、うそーー!!!




「き、霧島くん!!ま、待って!?あの、落ち着いて!?ね!!?」



必死に彼を説得しようとするが、



「俺は至って冷静だ。それよりも………、 “理人” って呼ばない限り離さないし、止めるつもりも無いから。じゃ、続き。」


「っっ!!ふぁっ、ン!」



火に油を注いでしまったみたいで、
キスがどんどん熱を帯びてくる……!!




ま、待ってよ!



こんなキスされちゃうとっ!!




立っているのもやっとで、
彼にしがみ付きたいのにそれを許さないかのように、
私の両手を彼が縛る!



「はぁ、………ッ!!」



口を強引に開けて霧島くんの舌が侵入してくるッ!!!



頭の芯がピリッと痺れる!



「待っ!ン………っつ!!」


「はぁ。……………咲希、俺の名前言って?」


「っ………り……………りひ………」



ははは恥ずかしくて言えないッ!!!



カアァァァと熱が顔に集結して、
思わず俯きそうになると!



「ハイ、時間切れ。」


「え!!そんなっ……ひゃっ!!」



耳朶を甘噛みされて、身体が反応してしまうっ!!




「い、言う……か……ら……、っ!だから、待っ……きゃっ!」



耳から首、首から胸元までどんどん下がってきて……!




ダメ!



息が上がってきちゃって!



それに、何も考えられないよ……!!!




「咲希、好きだ……!我慢、きかねぇかも………っ。」


いつの間にか霧島くんの片手が私のブラウスに手がのびていた!!



ボ、ボタンが外されてるっ!!!



いつの間にっ!!!!




「ヤッ!ダメだって!霧島くん!!」


「……また言ったな?さらに続行!」




そしてついに下着の中に手が……!!!!!



「っ!!!ひゃあっ!!!」






すると!!!







ピーーー!


ガラガラ!!




《あ~。あ~。マイクテスト中。テステステス。》







……………………ん”!?





校内放送が急に流れ始めた。




思わず霧島くんの手も止まる…!




「んだよ、いったい!!?」
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