現代のシンデレラになる方法



私達はそれからも、そこで深く繋がった。

昴は最初こそ優しかったが、余裕がなくなってくると容赦なく私を激しく抱いた。

結局その夜は、昴に抱かれ何度も上り詰めた。

そして、朝まで私の体を離してくれなかった。



やっぱ若いんだなって思い知らされる。

少ししか年、違わないはずなのに。

なんだか生気を吸い取られた気さえする。



だけど良かった。


これでもう、私の体に触れることに抵抗がなくなるだろう。


年下の彼はちょっとナイーブだから。

そして顔も甘めだから母性本能くすぐられるんだけど。


まぁ、性格は天使というよりは悪魔に近いんだけど。

だけど以前よりは本当、丸く優しくなった。


夜の情事は相変わらず、30近い私の体には遠慮ないものだけど。

だけど、彼がそれ程までに私を求めてくれていると思うと嬉しかった。

そこに彼なりの愛を感じられた。


それが嬉しくて、私も彼の要求になんだかんだ応えてしまう。




だけど、実は彼からちゃんとまだ好きって聞いてない。

私は何度か言ったことあるけど。


最後に聞いたのは、好きになれそうっていう曖昧なもの。

冗談でお嫁にしてくれるとも言ってくれたけど。



そろそろちゃんと彼の口から聞きたい。



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