君に届ける愛の歌


「お疲れ様でしたー!」



ライブは今日も大盛況!!
すごいたのしかった!



スタッフさんに挨拶してライブハウスを出ると、道の脇に停めてあったワゴン車に乗り込む。



運転してるのは愛のマネージャーで美人な20代前半のさおりさん。





「今日の仕事はこれで終わり!
家まで直帰でいい?」


「うん!」


「あと明日のスケジュール、その鞄の中に入ってる!」


「はいよ〜」




さおりちゃんはとてもまめで資料は資料!衣装は衣装!ってちゃんと荷物を分けてくれる。
愛には絶対無理!


「うわぁ、今月もびっしりだね」


「一応一週間に二日は一日中学校に行けるように調整はしてる!」



さすがさおりちゃん。



「すごいたすかる〜さおりちゃんがマネージャーでよかった」


「褒めても飴ちゃんくらいしか出ないよ〜」



気さくに笑うさおりちゃんはほんとにかわいい。



「あ、それより明日のスケジュールみた? かなり忙しいみたいだけど」



ん?明日?



スケジュール表を見ると


朝7時から生放送でミニライブ。

すぐ移動して10時から女性誌のモデル。

少し休憩してお昼から『PIECE』と対談

お昼休みが終わる頃に学校に行く....



まって




「『PIECE』と対談!!!???」


PIECEって、あのPIECE!?

超有名な五人組バンドじゃん!!
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