帝国湯へ、いらっしゃい

「じゃあ、こっち来て」


目の前には、あの女湯と通じる扉

かつて子供が乱入してきた無防備な扉



ギイ…と開けたら

当たり前だが女湯があった


「なんか、禁断の園に入った気分だな」

「はは。なにそれ」


いやいや、これは貴重な体験だ

女湯だぞ?

何度も言うがここは女湯だぞ?


なんか、色々と違うな

「これ、何だ?」

「ドライヤー」


「え?これが?」

「頭にかぶるんだよ。昔ながらの美容院とかにあるよ」

「あーテレビで見たことあるかも」


左をみたら「ベビーベッド?」

「赤ちゃん連れの人もいるから」

へえ


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