お姫様と若頭様。2nd

Take26



病院から抜け出して1週間


きっと皆今頃探し回ってるはず。

特に負けず嫌いな茶芽や心配性なソウは
かなりイライラしてるはずだけど。


ーと言っても私は携帯を置いて来たから
私に連絡なんて無意味だけど。

だからあっちの状況だってわからない。




「ねぇ、
いつ本当のこと教えてくれんのよ?」


そう赤司に聞いてもニヤニヤと笑うだけで他のことは何も答えない。





「居場所、國館 東佐良は知ってんの?」



「あ?あぁ闇虎ーAntakeーか。

あいつはまぁ頭いいしな。言ってはいねぇが知っててもおかしくねぇ。


…なんだよ?あいつが気になるわけ?」


ズイッとまたニヤニヤと笑う赤司。



赤司 祥羅ーSagara Akashiー

赤司組の組長
全組長のやり方に不満があり
父親である全組長を倒し今に至る
汚いやり方ばかりの組で
黒炎というこいつが総長を務める族の
バックにいる
力のある奴が好きでいつも連れている


國館 東佐良ーHisara Kunitachiー

黒炎副総長であり私の学校の生徒会役員
彩狼を凄く嫌っている
正統派がとにかく嫌い
闇虎の呼び名がつき
頭が良いことから副総長兼参謀
力も強く人を傷つけることを躊躇わない
冷酷で無慈悲な奴



「さぁ?たとえ興味あったとしても
あんたには関係ないでしょ。


それより今日は"護衛"いないんだ?」

護衛とはこいつがいつも連れてる
力のある奴のこと。


「あぁ?
おめぇがいんだから要らねぇだろ」


いざという時は私が助けろ、と。

どこまでも人使いが荒い奴だ。



「私、うっかりあんたのこと
守り損ねちゃうかも」

少しばかりの抵抗をしてみれば、

「別にいいさ、
真実は闇に消えるけどな」


ホントに、扱い辛いったらない。

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