...向日葵と真夏の片想い*
 



本当に馬鹿みたいに笑いながら話して学校まで行く登校時間。


こんな時間が何時までも何時までも続けばいいのに―― なんて思ったりして。


そんなことを思うと胸がきゅっと苦しくなるんだけど、な。




「悠? ゆーう?」

「ん、何?」




愛夏の言葉で我に返る。




「さっきからボーッとしてるから、さ」

「ごめん」




一言で返す。


昔から良く親友に"冷たい"と言われる。
……これが原因なのかは知らないけど。

そもそもこれ以外に返す言葉が見つからない。




「あ、もうすぐ学校だね!」




俺達が通っている高校は割と家から近い方ですぐに着いてしまう。

愛夏は少し笑顔になる。




「ねぇ、悠?」

「ん?」

「私はずっと悠のそばにいるよ」




こいつは人の心が読めるのか。


でも、この言葉を聞いて少し安心している自分。




「――――……サンキュな」




俺が一番馬鹿かもな。
何だかんだ言っても。



 
< 17 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop