空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
カフェテリアの大きなテラス窓。
いつもそこに寄りかかって、笑っていた祐輔の姿が見えない。
閉めきられた窓を見て、悲しい気持ちになった。
なんだか取り残されてしまった気分だ。
昨日までは祐輔と、何も考えずに笑って話せていたのに。
やっぱり昨日までと同じようには過ごせないのかな?
とぼとぼと生徒玄関へ向かう。
すると後ろから元気な声が聞こえてきた。
「佳那ー! おはよー!」
・・・・・・由依だ!
由依が笑顔で走ってくる。
その明るい表情を見たら、ふぅっと心が軽くなった。
あたしも、つられるように笑顔になる。
「由依、おはよう!」
「ねーねー佳那、それで、結局どうなった?」
「え?」
ドキッとした。
どうなったって・・・祐輔のこと?
せっかく浮かんだ笑顔が強張ってしまう。
由依は、そんなあたしの顔をのぞきこんだ。
「下描きだよ。学級旗の下描きは?」
「・・・・・・あっ!!」
しまったーーーーー!!
それ、完っっ全に忘れてた!!