人魚と恋


家に自転車を置いて、それから電車に乗ることも考えたが、位置的にこのまま自転車で行ったほうが飛ばせば速そうだし、金をあまり使いたくないと思い、自転車で晶の家を目指すことにした。

携帯で道を確認する。


しばらく漕ぐとひどく喉が渇いてきた。
こんなことなら家出る時めんどくさがらないで、何か飲めばよかった。
家を出る時からカラカラだった喉は限界を感じていた。次の店でなんか買おうと思い、周りをキョロキョロしながら自転車を進めていると、スーパーがあった。
中学生のころからこのスーパーは安くて財布を助けてくれた。

航はスーパーの近くに自転車を止め、飲み物を買いにスーパーに入って行った。

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