人魚と恋


「は!?
おれはそーいうのいらねーから!!
まじ巻き込むなし〜」

おれは初めて好きになる人は自然に好きになりたい。

「いいじゃん、いいじゃんっ
合コンしようぜっ!!せっかくの高校生がもったいねーよ!」

「いや、合コンはまじでパス。
そんな飢えてねーし。てきとーにそこらのやつと行ってくれ。」

司路はため息つくと、お前ならいつでも参加可!だからな!と叫んで違う奴のところに行った。合コン頼みに行ったんだろうな。
司路は本気でおれが嫌なことはやめてくれるから、そういうところは感謝してる。おれはあんまり人に構われるのが嫌じゃなくて、でも他のやつにしたら司路はしつこくて面倒らしい。おれにしたら嫌つってるのにしつこいあいつらの方が面倒だけど。そんな感じでおれらは小学校からの付き合いだけど中学の時にはもう結構一緒にいた。

だからあいつの恋が毎回うまくいくよう願ってるんだけど…なかなかうまくいかねーんだよな。
その合コンで良いやつに会えたら良いな、なんて思いながらおれは机に突っ伏して寝た。

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