金木犀のアリア
「周桜!!」
安坂が素早く駆け寄り詩月の体を支えた。
詩月は殴られた鳩尾ではなく、胸にきつく手を押し当て、崩れるようにうずくまった。
「おい!? ……」
辺りが静まり返り、安坂の声と詩月の喘ぐように荒い息遣いが響く。
「周桜!!」
詩月のこめかみに、じわりと汗が滲み、顔色が失せていく。
「郁、保健室に知らせろ!!」
安坂は詩月の背を擦る手を止めずに叫ぶ。
「……」
郁子は安坂の叫び声に、ただ事ではないのを悟り、慌てて食堂を駆け出していった。
詩月はうずくまったまま、何か言おうと口を動かしたが喘ぎと咳で、言葉にならなかった。
「お前、バカだろ? こいつが体弱いのは知ってるだろ。
いくら咄嗟でも考えろよ」
安坂が素早く駆け寄り詩月の体を支えた。
詩月は殴られた鳩尾ではなく、胸にきつく手を押し当て、崩れるようにうずくまった。
「おい!? ……」
辺りが静まり返り、安坂の声と詩月の喘ぐように荒い息遣いが響く。
「周桜!!」
詩月のこめかみに、じわりと汗が滲み、顔色が失せていく。
「郁、保健室に知らせろ!!」
安坂は詩月の背を擦る手を止めずに叫ぶ。
「……」
郁子は安坂の叫び声に、ただ事ではないのを悟り、慌てて食堂を駆け出していった。
詩月はうずくまったまま、何か言おうと口を動かしたが喘ぎと咳で、言葉にならなかった。
「お前、バカだろ? こいつが体弱いのは知ってるだろ。
いくら咄嗟でも考えろよ」