初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
咲子ちゃんのお父さんが俺に「君が宗次郎くんだね、はじめましてかな、いや咲子が神社からいなくなった晩に会ったかもしれないね、あの出来事は細かい事まで覚えているからね。いやいや、咲子の部屋にある似顔絵にそっくりだね、咲子が未来に行ったというのは本当だったんだ、その節は本当に咲子がお世話になったね。」と言った、俺は少しとまどっていた、すると咲子ちゃんのお母さんが「いつもあなたの話をしていました、今あなたをみて咲子が嘘をついていないと思いました、私たちは咲子が人生で一番愛した人を一目みたかったんです。」と言って、二人は頭を下げて去っていこうとしたが俺は二人を引き留めるように「こちらこそ、信じてくれてありがとうございます。」と言った、なぜかこの言葉しか思い浮かばなかった、それを聞いた咲子ちゃんの両親は俺に再び頭を下げて去っていった。
智子さんが俺に「何も言わずにいなくなるからビックリしました、あと渡すものがもう一つあったんです、咲子が渡してくださいと言われたので。」と言って小さい封筒のようなものを渡された、手紙ではないようだ、俺は恐る恐るその封筒を開けた、すると紙とミサンガがでてきた。
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