あなたの虜 。


次の日の朝。


いつもより1時間早く起きて化粧に取り掛かった。



「チークって、こんなに色つくんだ。変じゃないかな...。」


「あっ、アイラインがっ」


「う〜髪の毛うまくできない〜」



苦戦しながらも、なんとか見れるようになった顔と髪の毛。



「お兄ちゃんにききにいってみよう。」









階段を降りて脱衣所の所にお兄ちゃんはいた



「っ!?!?!?由美!どうした!?その顔!?」


「っ!?やっぱり...変...?」



お兄ちゃんに否定されると、悲しくなってくる。


「ちっちがっ(可愛いなんていえねぇ、可愛いなんていえねぇ、可愛いなんていえねぇ!!)」


「もういい!」



もう時間ないし、今日はこの顔で行こう。


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