先輩、私恋してるっぽいです。
手に持った青のハチマキを私に突き出す先輩。
……なんだ、それ。
だもんとか可愛すぎだろ。
惚れてまう。可愛すぎる。
よし、私も今度“だもん”とか言ってみよ。
「先輩は青が似合いますね」
「そー?かっこいい?」
「かっこいいですよ」
ギュッとハチマキを結んで、先輩と向き合う。
……最高に青空みたいだ。
口角を上げて笑う先輩は、青空の中の太陽みたいだった。
……私も先輩に負けないくらい青空の似合う人になるって決めたんだけどな。
先輩にはかなわない気がする。
「先輩、ハチマキ巻いたんですから、ちゃんと午後は出てください」
「えー…あっつくね」
「暑いのは夏だからです!私グラウンド行ってますね」
「ん」