薬品と恋心

「どこ行くの?私も連れていって」



服の裾をつかみ、見上げると男の子は驚いたように一瞬目を見開き、戸惑いの色を浮かべた。


初めて会った子にいきなりそう言われて「いいよ」なんて言う人はあまりいないだろう。


だめかな…と思ったのもつかの間、すぐにそれは笑顔にかわる。



「いいよ、行こう」



差し出された手を取り、ティアは外の世界へと足を踏み出した。


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