独り言＜あるＯＬの一日＞

負け犬ですか‥

あと２３年‥老後なんて５０年くらい先のような気がしていたのに‥。

それに、あと２３年いやそれ以上の間働かなくてはならないなんて‥

考えただけでぞっとした。

それに、働きたいと思ったしても、働き続けることができるのかどうかさえわからない
‥のが真奈美の現実なのである。

今の生活のままでは、お給料が飛躍的に上ることなどまるで期待できない。

もちろん貯金も増えそうにない。

給料が低いと年金支給額もそんなに期待できない。

「豊かな老後」

なんてとても想像できないのである。

『ひょっとして「負け組」ってこと？』

そんな事、考えたこともなかった。

こうして働きに行くところがあって真面目に頑張っていればなんとかなるだろう
と思っていた。

「勝ち組」

にはなれなくても、普通には暮らせると信じて疑わなかった。

でも、仮にこのまま健康で働き続ける事ができたとしても、今以上の生活を望めるどころか、今の生活レベルすら維持できそうにない。

ひょっとして‥どころか、間違いなく堂々の負け組なのである。


そのくせ、よくある

「ひと月食費○○円で節約生活！」

のような

「ものすごい努力」

を実践しようという気力があるわけでもない‥。

考えれば考えるほど、中途半端な寂しい人生に思えてくるのだった。
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