レモンキャンディ
シトラスの香りがする。
どうしても会いたくて、
どうしても伝えたいことがあって。
「なんでここにいるの?」
目の前に現れたあなたはとても冷たい目と言葉で、
私を追い詰める。
「違うの、なんでもないの。ただお別れをいいに来たの。もう2度とあなたの前には現れない。
さようなら。」
違う、こんなことがいいたいんじゃない。
気がついたら自分の部屋で泣いていた。
本当に辛くて、悲しい。
気がついたら自分の部屋の出窓を開けていた。
ここは2階。
もっと高いところへ。
屋根の上に登ると空は真っ暗だったけど星は見えなかった。
私はもう終わりにする。
屋根の上から真っ逆さまに私は飛び降りた。
私は死んだ。