万年貧血女2      〜アゲハ、恋の行方〜
「人の顔見て逃げ出さんでもいいやんね…何ビビっとぉと?」

え…あの女の声

「アンタ自分の足音にビビって1人で勝手に叫びながら逃げ回りよったよ。なんか見てて面白かったよ…あたしに何かされるって思いよった?」

多々良は全身の力が抜け落ち、その場にへなへな倒れ込んだ。

「案外そんだけビビりなんは、童貞やけんやない?あたしが男にしちゃろっか?」

あたしは、原則先払いがモットーなんでビビり上がって思考能力パニック中の多々良に提案してやった。

今回は…公園で我慢するか
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