星空と君の手 【Ansyalシリーズ 託実編】



「託実……平気だよ」





そうやって紡ぐ私の声。

だけど言葉とは裏腹に、
私の声は、涙声。




「嘘……つき」


「平気だよ。

 託実が私のところにちゃんと帰って来てくれるなら、
 唯香や、お父さんたち、託実のお父さんたちと待てるから。

 後は、お姉ちゃんとも一緒に」




そうやって告げると、託実はもう一度
先ほどよりも長い口づけを降らせた。









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