愛してるの伝え方
クラスのお姫様

「ミヤちゃーん、今日学校サボらない?」

「サボりません」

「学校行くのが苦痛でさー、超しんどい」

「同情はしてあげますけどサボりません」

「ちぇっ」


始業式には既に広まっていた瀬戸くんの写真。
次の日にはどのようにしてそうなったか全くわからないけど、瀬戸くんが芸能事務所に入るという噂に変わっていた。

それを聞きつけた他学年の女子までもが瀬戸くんに寄っていく。

今までも瀬戸くんに告白する女子を何回か見てきたけれど、比較にならないほどにその人数も多くなった。

あんなに女子の相手をしていたら、さすがの瀬戸くんも疲れるのだろう。

< 48 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop