愛してるの伝え方
「……」
皿の上に乗せられたオムライス。
全くもって見目麗しくない。
所々焦げたり穴が空いているその卵は私の不器用さを反映していた。
「早苗ちゃん美味しそうだね」
「えへへ、ありがとー」
違う班から聞こえてくる。
瀬戸くんと同じ班のふわふわした印象の可愛い女子は鈴木早苗さん。
私のと同じメニューだと思えないくらいに美しい仕上がりのオムライスが、皿の上にいた。
「ねぇ瀬戸くん、味見してくれない?」
「え、俺? なんで?」
「瀬戸くんお料理上手でしょ? だから、お願いしたいの」
「別にいいけど」
鈴木さんは瀬戸くんの口元にスプーンを持っていった。
噂によく聞く“あーん”ってやつ。
瀬戸くんは躊躇いもなく、その出されたオムライスを口に含んだ。