世界一遠距離恋愛
「とっ…透っ!…これでいい!?」
「…やべ、俺今もっと絵里子に惚れたかもしんねぇ。」
そう言うと透く…透は大袈裟に口元を押さえている。そういう所も全部あたしの事バカにしてる様にしか見えないのは仕方が無いんだと思う。
「…なぁ、もう大丈夫だろ?もっかい告って?俺の名前ちゃんと呼んで。」
「んもうっ!どこまでも意地悪なんだから!」
でも確かに既に吹っ切れた。もう恥ずかしさなしに呼べる気がする。
「…好きだよ、透。」
「っ…やべ、にやける。チョー幸せ。」
透はそう言うとあたしのおでこにキスをしてきた。
「なっ、何すんのさ!」
「ご褒美だよご褒美。…俺以外の奴の前でもちゃんと呼んでくれよ?」
「分かってるし…もーっ…。」
やっぱり恥ずかしい。透の顔を真っ直ぐに見れない。だけどもう…あたしの彼氏なんだもんなぁ、透。
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