初恋は涙色に輝く…


ちょうどプリントを拾い終わった頃。

不意に、部屋のなかに音楽が響いた。


既に家族みんなが寝静まった時間。


私は慌てて携帯を掴む。


そして、届いていたメールを見て私は固まることになる。



《陽菜!久しぶりだな!!
いきなりだけど、俺彼女出来た!》



頭が真っ白になるってこういう感じなんだ。

…なにも考えられない。


返信を打とうとしても、指先が震えてできなかった。


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