無理して笑うな
「…ミナと、こうしてたのに?」
唯は離れていくと、寂しそうな表情で俺を見ていた。
ん?
何のことだ?
俺の頭は意外にも冷静で
じっと唯の、真っ赤になった顔を見つめていた。
「ミナとは、好きなユニットの話ししてただけだよ。」
「え…」
俺の言葉に唯は目を見開くと、真っ赤な顔を隠すように俯いた。
「か、勘違い…?うわ恥ずかし…!」
「唯。」
そんなことより、さ。
今、俺にキス…したよな?
俺の言いたいことが分かったのか、唯はまた顔を上げて恥ずかしそうに俺を見た。
「あ、あたしだって…悠斗のことずっと好きだったもん。
ブスって言われたって、ずっと会えなくったって、悠斗のこと忘れられなかったもん。
だから、コンサートに女の子と来てるときは彼女だと…思って嫉妬したし。
さっきはミナとキス…してるように見えたから…その……
悠斗はずっとあたしのこと、ただ昔一緒に遊んでた幼馴染み、としか思ってなかったんだって思ってた…」
嫉妬?嫉妬…
唯が、俺に嫉妬してた。
俺のことが、ずっと好きだった…?
確かに今、そう言ったよな…?