初恋相手はゲイでした。



走ったおかげか、集合時間前に目的の居酒屋に着けた。



居酒屋の前には既に何人かが来ていた。




「おー、早いなきみら」




「きゃ~! 二階堂先輩~! あ、汐崎先輩ーーー! ……と……」




二階堂先輩に声をかけられた可愛らしい女の子が女子特有の甘ったるい声を出しながら二階堂先輩と汐崎先輩を見る。



そこまでは良かった。



だが私が2人の先輩と一緒に来たことを瞬時に悟ったのか、汐崎先輩の次に私を見る目が恐ろしかった。




「………………あなた、だぁれ?」




怖い怖い怖い。




目で人を殺せるレベルだ。



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