初恋相手はゲイでした。




「でさ、ここだと誰かに聞かれちゃうし、少しだけ抜け出して別のところ行かない?」




「……え?」




ちらっと汐崎先輩たちの様子を伺う。



相変わらず女の子に囲まれて姿が見えない。




「ね? 少しなら大丈夫だよ」




「は…はあ」




まぁここに居ても誰かと話すわけじゃないからいいか。



私は佐瀬先輩と一緒にこっそり居酒屋を出た。


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