愛された先パイ








☆☆☆



次の日。

いつも通り、俺は開けてくれる間を通る。

毎朝毎朝・・・何で開くのだろう?



俺が校舎内に入ろうとすると。




ドンッ





誰かとぶつかった。





「ご・・・ごめんなさい!
怪我はありませんか!?」



慌てたように謝る、目の前の女の子。



茶色い髪を下でゆるく結んでいる。

目は二重で、潤んだ瞳が印象的だ。




「大丈夫だよ。
そっちこそ、怪我はない?」

「大丈夫です・・・」





何故か顔を真っ赤にして、下を向いた。

恥ずかしがり屋さんなのか?








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