Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
「うん。だから、電話を代われって」
目の前のスマホを、恐る恐る手にしたマリアは
「も、もしもし」
『てめぇ、今何処にいやがるっ!!』
耳に当てて出た途端に聞こえてきた怒鳴り声に首を竦めた。
スピーカーにしてないのにここまで聞こえるって、どんだけでかい声出してるのよ。
「今、綾ちゃんの家です。……はい? えっと、はい」
なんとか会話が始まったと思ったら、直ぐに通話を終了させたマリアが私にスマホを返してきた。
「……え、もう終わったの?」
蓮が大騒ぎしていたわりには、切るの早くない!?
マリアと会話を始めて、まだ10秒くらいしか経ってないし。
通話時間の短さに驚いていれば
「うん。よく分からないんだけど、綾ちゃんの家に居るって言ったら、そこを動くなって切られちゃった……」
その内容を聞いて、今度は私の顔が青褪める。