Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
絡めていた手を解いて、ぎゅっと私を抱きしめたまま動かなくなってしまった魁さん。
───もしかして、魁さんも痛いの?
あれ? 男の人も初めての時って痛いんだっけ?
男性側も痛みを伴うなんて聞いたこともないし、初心者の私が知るはずもなく。
固定されて身動きできないまま、なんとか痛みを逃そうと深く息を吐きながら朦朧としていれば
「───これで、全部俺のものだ」
鼓膜に響いてきたのは、熱い吐息と低く掠れた声。
「え?」
私の肩口に埋めていた顔を上げた魁さんに、硬直していた首をゆるゆると動かして視線を向けると……
そこには、安堵の息を吐いて驚くほど甘い色を宿したダークブラウンの瞳が私を見つめていた。
「マリア」
私の名前を愛おしそうに呼ぶ、なめらかな低音に。
「お前だけを愛してる」
甘い愛の言葉に、未だ痛みの残る身体の奥が反応する。
「……っ」
この人は、どうしてこんなにも私を愛してくれるの?
込み上げてくる思いに、視界が再び滲み始めて。
「私も……」
だから私も
「魁さんだけを愛してます」
身体中から溢れ出す思いを、そっと伝える。
貴方だけが愛おしい、と。