Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
なぜならば……
魁さんを始め、マーク兄さんにアル兄さん、煌さんに慧さんと、ただでさえ人目を引く人達。
その人達がロビーラウンジに集まれば、自然と注目の的になるわけで……。
「マリアちゃんの服選び、楽しかったねぇ」
「別に、買い物にはお前を誘ってなかったけどな」
「まぁまぁ、いいじゃないの」
隣のテーブルからは、アル兄さんと慧さんの楽しそうな会話が聞こえてくる。
その横では、煌さんとマーク兄さんが経済の話をしていて、私の正面に座っている魁さんもその会話に加わっていた。
耳を澄まして聞いてみたけれど、何の話をしているのか私にはチンプンカンプンで。
会話に加われない私は、目の前の紅茶へと手を伸ばした。
手に取った紅茶を一口含んで、ティーカップの隙間からちらりと周りを盗み見る。
「……………………」
……うぅ~っ!
周囲からビシバシと感じる視線が、物凄く気になるんですけど!
更に私達の周りを囲んでいるのは、屈強な黒服のボディーガード。
そんな中にいたら、まず落ち着いて座っていられない。