Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】


プレゼントの話そっちのけで聞かされたのは、とんでもない告白で。


「マリアが……結城の、婚約者?」


「あ、えっと、はい」


やっとのことで出た言葉に、俯いているマリアが消え入りそうな声で答える。

結城の婚約者が、マリアって……

いつの間に、そんな話になってたのよ?

それに、頭の中は疑問符だらけだ。


「だって、あんた日本人……」


「え?」


ぼそりと呟いた声に、勢いよく顔を上げて私を見るマリア。


「結城の婚約者は外人だって、ずっと聞かされてたんだけど……あんた、どっからどう見ても日本人よね?」


一番、頭に引っ掛かることを口にすれば


「私、実はハーフで……」


「ハーフぅ!?」


またもや驚きの返事が返ってきた。


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