氷と魔女《specialstory 完結》
魔獣の心がわかるって、結構すごいよ?

私は、ほぼ全般できるけど。

でもお母さん、全部できるとか言ってたなぁ。

この女の先生は、キマイラだけってことかな?


「………
ライトインパクト」



…!
最上級魔法…

この金髪君、このクラスでは暫定1位じゃない?

女の先生もびっくりしながら紙を手渡してる。

キマイラも一瞬苦しい顔をしたしね。





………次か。



キマイラを倒すのかわいそうだし、手をぬこっかな〜

トントン

今度は肩に手を置かれず、指先で叩かれた。

振り向くと、そこには…



「…先生」


またですか。
何のようですかね、教頭先生

教頭先生は口を私の耳へ近付けると、言った。

「本気、出しなさい」




………いいの?



じゃあ、出しちゃいますか。

生徒は空移動でもう元の所に戻ってるらしくて、今ここにいるのは私、教頭先生、女の先生、キマイラ。

キマイラ、ごめんね。


最近、本気を出してないせいでもやもやしててさ。



…ま、今からのも本気じゃないけどね?
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