夢見る少女じゃいられないっ!?
8階建ての最上階。
エレベーターを降りて見えるのはドアがひとつ。そう。ひとつ。

「へぇ〜。最上階に住んてるんだ....なっかなか〜!てっきりぼろアパートに住んでるのかと....」
『ガチャ』
「ふふっ翔衣ちゃん酷いねいろいろ」
「っへつわ?!赤城さんっ?!」
「いらっしゃい?翔衣ちゃん」
え。え?誰ですか?
※もちろん赤城さんです。
ひとつしかないドアから出てきたのは、整えられた黒髪に清潔そうなチェックのシャツ。すらっと長い足にフィットしてる白いズボン....

「ほっ、ほんとに赤城さんです....か?」
「正真正銘。赤城晴都です。」
「えぇ....本物?」
「本物だよ(笑)」
わわわわーっ!笑った!てか、さっきから笑ってた!
えと、一言でいいますと。
赤城さんイケメン!どーしちゃったの!

「とりあえず中入って?」
「あっはい!お邪魔します!」
「うん」
『にこっ』
いやっ!にこっじゃないですよ!
何ですか!そのイケメン素敵オーラは!!

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