rain
1章 始まり
1章 始まり

「一春。俺お前の事好きだわ」

公園にて突然の告白をされた私。
たくさんの友達と人がいる放課後の公園。

「知ってる。私も春秋が好き」
「知ってるよ……俺と付き合って?」
「うん……よろしく♪」

目一杯の笑顔で言ってみせる。

「こちらこそ」


私石井一春(イシイ カズハ)は小5の秋、春秋こと酒代春秋(サカダイ シュンジ)と付き合うことになりました。
春秋とは小1からの幼なじみ。
親同士が仲良くて自然に一緒にいるようになってた私達は、小5になるまで«恋»を全然知らなかった。
でも周りは毎日一緒にいる私達をカップルだと思い込んでて。

「付き合わないの?好きなんでしょ?」

と言う友達の言葉を受けようやく自分の恋心を見つけた。
たくさんのギャラリーがいるなか、春秋は迷いなく私に好きだと言ってくれた。

この日からの私は幸せしかなかった。
毎日大好きな人と一緒にいて。
«好き»に気づくと余計今までより春秋といるのが嬉しくて。
中学の事なんてまるで頭になかった。
だって、ずっと一緒にいれると思ってたから。
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