空とマンホール
「仲良くしてね」とも。
だから、あたしは仲良くする。
「砂藤さん……」
「あれ、やっぱりそうじゃん」
前から聞こえた声。
身体が固まる。
「ね、ほら」
「ほんとだー、久しぶりじゃん。ブス女」
クツクツと嫌な笑い方。
先輩は何も言わない。
あたしは、また俯いていた。
ウダ中のときの女。名前なんかはすぐに忘れたけれど、この声は覚えている。
「てか、雰囲気変わってない? 高校デビュー?」
「あーだからこんな遠い高校来たんだ」
「違うでしょ、哲と同じとこ行きたかったんだよ」
耳につく笑い方。