サヨナラなんて言わせない
取り残された部屋で呆然と立ち尽くす。


今何が起こった・・・・?



ドクンドクンドクンドクン・・・・・



体が震える。立っているのがやっとなほどガクガクと。



彼女がまるで別人のようだった。
あんなに冷たい目ができるんだと怖くなるほどに、俺を軽蔑していた。

誰にでも優しくて、一度だって我が儘を言ったことがない彼女を、
あそこまで変えてしまったのは他でもない俺自身だ。


誰が覚悟してるだって・・・・・?


震えが止まらないくせに。

彼女がいなくなると実感した途端、底知れぬ恐怖を感じているくせに。



俺は太陽のような彼女に何をしてきた・・・・?

彼女の優しさにつけ込み、親友の真摯な言葉すら無視し続けた俺に突きつけられた現実に、俺は頭を抱えてその場にうずくまった。


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