サヨナラなんて言わせない
それから、俺はなんとか彼女と話をしようと試みた。

だが携帯は完全に着信拒否され、家を訪れたが一度も対応してもらえることはなかった。
躊躇ったがもらった合い鍵で入ろうとしたこともあった。
だが鍵ごと変えられていたときには愕然とした。

そこまで・・・・・?

一度だって喧嘩をしたことのない彼女に本気で見切りをつけられてしまったのか・・・?


あれっきりで終わってしまうなんて絶対に嫌だ!
とにかく話をしたい!

俺の焦りは日々募っていった。


だが現実は甘くない。

容赦なく忙しさの襲ってくる仕事に追われながら、
俺はなんとか時間を作っては彼女の元へと足を運んだ。

だが一度たりとも彼女と接点を持つことはできなかった。



そんな日々が続いたある日、俺が彼女の家を訪れると、
そこはもぬけの殻となっていた。


「え・・・・・?」

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