ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「!?」

俺のGジャンのポケットに入っていたスマホが鳴った。

相手は父さん。

金の催促かよ!?


「何?今、取り込み中なんだけど・・・」

「・・・金が作れないなら、いいバイトがあるから紹介してやろうと思ってな」

「バイト?冗談じゃない。俺はそんなバイトできるような時間ねぇよ」

「・・・丁度、父さんの知り合いでお前の大ファンが居て・・・ひと晩付き合うだけで50万くれるって言うんだ」

マジでクズだ…息子にカラダを売らせようってか・・・


「俺は男娼じゃない!」

「金が作れないなら、涼子に金を無心するぞ」

「涼子さんは父さんの借金の為に苦労したんだ。また、不幸にするつもりか?」


「じゃ俺の言う通り、ひと晩付き合うんだ。康秋」

「・・・俺、来週からツアーで地方に出る。当面は無理だよ・・・」

「スケジュール、マネジャーに確認して、折り返し俺に連絡しろ。分かったな。康秋」


「分かった。切るぞ」


俺はスマホをベットに投げつけた。

「マジでクズ野郎だ・・・」




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