ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
私は康秋君の顔を覗き見た。
テレビで観ていたコーガが目の前で寝ている。

よーく見れば、睫毛長いし、たカールしたかのように上向いている。

「は、はくしゅん」

彼は寒いのか豪快にくしゃみをした。

「!?」

自分のくしゃみで目が覚めた康秋君。

顔を覗き込む私とばっちりと目を合わせた。

「お、お前…!!?」

「おはようございます・・・」

「お前…また、俺の部屋で寝ただろ?
お前の部屋でもねぇのに。なんで、チェーンかけるんだよ!!?」

彼は飛び起きて、私に文句を言いまくった。


「これには深い事情があって・・・」

「何が事情だ!!お前のせいで、俺はソファで寝る羽目になったんだ・・・」




< 52 / 142 >

この作品をシェア

pagetop