誇り高き
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私の任務、それは新月の夜に、民衆に隠れて暮らす敵の忍を始末すること。

今日は壬生浪士組とか言う集団にいる忍を見つけ、始末する。

運の良いことに、彼等は今日島原の角屋と言う店で宴会をするらしい。

私は、太夫に扮し、その中に紛れる。
忍を見つけたら、酔わせて殺す。

失敗は許されない。



「秋月どす。よろしゅう」

何処にいる?

「お侍はん、お酌いたします」

何処だ?

「一つ、舞を舞わせていただいます」

いた。

「お侍はん、うちがお酌いたします」

面白い程計画どうりに、男は泥酔した。

「部屋を用意しましたから、そちらでお休み下さい」

誰もいない部屋に連れ込んで。
細い針でそっと心臓を_____

「そこまでだ」

さっと襖が開く。
刀が首に突き付けられた。

それでも。
私は任務を失敗する訳にはいかないから。

プスリ

そのまま針を突き刺す。
さて。

「殺すなり、拷問するなりお好きなようにどうぞ」

これが、最後の仕事だったのだから。
蜻蛉の百人殺し。
今日が百人目だったのだから。

「貴様、蜻蛉だな?」

「さぁね?」

「引っ捕らえろ」

‘‘決して、掟を破ってはいけないよ”
‘‘そして、どんな手を使ってでも生き延びなさい”

ごめん。
私、約束守れそうに無いや。

霞む意識に浮かんだのは、逆光の中で微笑むあの人だった。


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