トキトメ
 良くんが私のお抱え運転士という話になって、お弁当を作りやすくなった。

 今朝も2人分のお弁当作りと朝ごはんの仕度の為に、6時前には起きていた。

「良くん、準備出来た?」

「ああ」

「それじゃ、行きましょうか?」

「OK」

 車に乗り込む。

 助手席はもうすっかり私の席。

 彼の横顔をちらちら見ながら、私は毎日気持ち良く出勤していた。


「おはようございます」

 事務所に入ると、先に部下の前園奈々美がデスクを拭いていた。

「おはよう。前園、いつもより早いんじゃない?」

「あー、今日はちょっと早く帰りたくて」

「それで早めに仕事を始めようと?」

「はい」

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