トキトメ
「何だ前田。もう彼女と面識があったのか。早いなお前」

「いいよなー、若くてカッコイイ奴は。崎田さん、俺こいつより年上だけど、フリーだから」

「前田さんは、彼女いるんですか?」

「えっ?」

「崎田さん、残念だけど彼には年上の彼女がいるのよ。私達も狙ってたんだけどね」

「いるに決まってますよね。前田さん、素敵だし」

 彼女達の会話が私を不安にさせる。

 いつか彼は、私に飽きて若い女の子のところにいってしまうんじゃないかと。


 全員の挨拶が済むと、彼女は大賀と前園からデスクを用意してもらい席に着いた。

「今日はまだ電話取らなくていいけど、慣れたら宜しくね。ここ、結構電話応対が多いのよ」

「わかりました。私、オペレーターのバイトしてた事があるので、電話は得意です」

「ホント? 心強いわー」

「あとで時間が出来たら、社内を案内してあげるわね」

「宜しくお願いします」

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