トキトメ
隣に引っ越して来た彼女
 忙しい日々も終わり、週末になった。

 土曜と日曜の朝は、2人で朝寝坊だ。

 目は覚めてもベッドでお互いの顔を見て過ごす事が多かった。

「おはよう、良くん」

「おはよう」

「ねえ、今日何する?」

「ランチ食べに行こうか? こないだ大賀さん達に教えてもらった店があるんだ」

「そんなとこ行って、彼女達に会ったらどうするのよ」

「大丈夫。今日と明日、温泉旅行だって」

「温泉? あの2人、プライベートでも仲良しよねー」
 

 私達は、朝食も兼ねた早めのランチを済ませると、日用品や食料を買い込んで家に戻った。

「あれっ? 引越し?」

 マンションの下にトラックが止まっていた。

 中に荷物が残っていないという事は、もう終わりがけなのだろう。

「右横の部屋、空いてたよね?」
< 81 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop