話術師フェイス
「言いがかりね。私はそんなこと一言も話してないわ。」



 分かってるよ。



「だから、本当にただの勘です。ノーヒントで、ただの直感のね・・・」



 だから、外れていても問題はない。



 というより、コレはただの探りだ。



「ならば、私がその言葉に何かを思う必要はないというわけか?」



 確かに・・・。



 だけど・・・。



「声・・・わずかですが上ずってますよ。心当たりがあるんじゃないですか?」



 対面会話。



 文字だけの会話とは一味も二味も違う。



 だから、本来ならばボクが決して使うことない感覚・・・聴覚を使うことができる。



 コレが視覚のみで会話する文字だけ会話だったら、確実に使えないであろう戦術。



 状況に応じて、五感全てを使い利用しろ・・・。



 それこそが、最強ナンバー『話術師』を授かったボクの役目だ。



 まぁ、実際はボクの耳はそこまでよくないから、今の言葉もただの言いがかりなのだけど・・・。


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