しょうたくんとプリズムちゃん
しょうたくんは
愛おしい気持ちを言葉に出来ない代わりに
プリズムちゃんを強く抱きしめながら
一言、絞りだしました。



『……ありがとう。』



その一言を聞いて
嬉しそうに、照れるように、
ニッコリ微笑みました。

微笑みながら、

プリズムちゃんはとうとう

最後に残っていた顔も砕け散り

美しい砂になりました。
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