最初で最後のラブレター
その笑顔
『おい、馳川!!』
ウトウトしていた私には
その声はいい目覚ましになった。
外から?
窓から少しだけ外を覗いてみた
「あ」
バスケットコートに
多分…一年生の男子?かな
それっぽいのがバスケをしていた。
すると一人の男子が
シュートを決めた。
『すっげーぞ!馳川!!
さすがだぜ!』
「!?」
え、
あれ。
私、今なんで驚いんたんだろう。
ただ、シュートを決めた男子が嬉そうに
でも恥ずかしそうに笑う姿を見て
なぜか、
見覚えがある気がしたんだ。
「どこかで、見たことあるのかな?」
多分きっとそおだと
思い込んで
私はそれから目を背けた。