† トータル †
「もしかしてあの子ってさ!」
「多分そうだよー!」
クラスの子が口々に話し出す。
状況読めていないの、私だけかも・・・・。
「白鳥智也(しらとり・ともや)です。
よろしくお願いします」
男の子・・・白鳥くんが小さく頭を下げると、私たちを除く女子たちは「やっぱり!」の大合唱。
い・・・一体誰なの?
「織子、出た?」
「ええ」
美雨の問いかけに、織子が答える。
「ねね、誰なの?彼」
「後で説明します」
織子にはねられ、私は肩を落とす。
にしても、かっこいいなぁ!
「空いている席は・・・綾部の隣だな」
え?私!?
めっちゃラッキーなんだけど!
女子たちは一斉にこちらを向いて、
「何で綾部さんなの?」
って言う。
どうしてそれぐらいで恨まれなくちゃいけないのよ。
だから人って嫌いなのよ。