ラブストーリーは日常に













「…みたいなことを考えてたら、なんだかトイレットペーパーと芯を人間の勝手な思いで引き離しちゃダメな気がしてきてしまって…2人の愛を引き離しちゃ邪魔しちゃいけない気がして…」



「だからって、トイレットペーパーの芯をトイレに流しちゃいかんだろ。見ろこれ、トイレが詰まって水が溢れ出しているだろうが」



「いや、それはただの水なんかじゃないよ大山くん…否、ただの水なんかと同じにしてはいけないんだよ佐藤くん…!」



「言わんとしていることは読めたから、とりあえず職員室にいって先生を呼べ小早川。そしていい加減この人目につかないプラス利用者も凄く凄く少ない存在すらまともに知られていない女子トイレから俺を解放してくれ小早川」





「これは…これはカミオさんとシンコの愛しあう故の涙なんだよ…っ!!!!」





「…わかった。職員室もいかなくていい。とりあえずこのままじゃシンコの後追い自殺みたいなものになってしまうからシンコはカミオさんの後を追って死のうとしたが、謎のナニカに包まれ救出され、一途にカミオさんのことを想い続けることにしよう。ほら、ラバーカップと雑巾もってこい。2人の涙の雨雲を俺たちで晴らしてやるんだ」



「…っ!さ、さすが大山くんだね…っ!待ってて今すぐそこの掃除用具入れからラバーカップと雑巾を…っ!!」



「おう。昼休みが終わる前に片付けるぞ。あ、あと静かに。俺が女子トイレにいたのがバレたら一大事だ」



「らじゃー!!!」


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