暴走族に恋した私
4章 お姫様
伝えた想い
私は仁の部屋のベットで、横になっていた。
あれから、ここまで運ばれた。
ここまで来たのはいいけれど、気まずい雰囲気が二人の間に流れている。
「帰ってもいい?」
私から、二人の間の沈黙を破った。
もう、期待するのは嫌。
私は、ゆっくりと床に足を置いた。
「そんなに、居たくねぇの?」
仁は私の肩を押して、無理やりベットの中にいれた。
そして、私が横になってるベットの上に腰を下ろした。
ギシッと、ベットが軋る。
艶のある瞳が私を見据える、そのせいで心臓が急激にヒートアップする。
もう、ダメだ。
耐え切れなくて、顔をそらした。
だけど、仁はそれを許そうとはしなかった。