暴走族に恋した私
「由奈、行くぞ。」
「う、うん。」
私は残ったココアを一気に飲んで、立ち上がった。
仁の後ろを小走りで着いていく。
「あっ、まだ巴たち居るね。」
「そうだな。」
二人の後姿からは、幸せな雰囲気を感じられる。
他の人の恋模様ってなんだか、楽しく感じちゃうんだよね…。
「二人って、お似合いだよね…なんていうか、似てるよね?」
雰囲気がまるで、同じ感じがする。
彼氏と彼女というより、家族という言葉が似合う二人。
きっと、長い付き合いなんだろうな…だから、二人が同じような感じがするんだ。