暴走族に恋した私


「な、やめてよ。」







私は乱れた髪の毛を手で整えた。








「なんで王龍に病院に、連れて行ってもらわなかった。」




「いろいろ…それより、お茶くらい出すよ?」




「病人は寝てろ、馬鹿。」







私は無理やり寝室に行かされ、ベットの中にいれられた。



朔はそんな私を見て、鼻でバカにするように笑った。



それを見ても不思議と怒りは湧き出なかった。





朔は何も言わずに、私の机の近くにある椅子に座った。




煙草をポケットから出したけど、私をチラ見して煙草をポケットに戻した。




どうやら、私に気を使ったみたい。




そんな姿を見て、全く悪い人のようには感じなかった。



龍王のみんなと仲が悪いって思ったのは、私の勘違いなのかな?

< 213 / 295 >

この作品をシェア

pagetop